健康お役立ち情報

2014/07/25

日本人に適した食事の知恵シリーズ(9)

小林晃大

特定非営利活動法人医療機関支援機構 特別顧問

日本人に適した食事の知恵シリーズ(9)

ニンニクの変化から見た日本人の食事
糖質をエネルギーに変えてくれるパワーの源

歴史的にみて日本人の食事は、ご飯やイモなどの糖質が多いものでした。ご飯を多く食べていたときには、糖質を効率よくエネルギーとして使うためのビタミンB1が豊富に含まれた食品も一緒に食べられていました。ビタミンB1が豊富なものというと豚肉やレバーなどのほかにニンニクもあげられます。ニンニクは今では洋食の味付け、香り付けに使われる機会が増えていますが、日本の伝統食の一つです。

ニンニクは生の状態では、あまり臭いがしません。ニンニク特有のにおいの成分はアリシンです。ニンニクにはアリインという成分が含まれていますが、これとアリナーゼという酵素によってアリシンに変化します。生のニンニクではアリインとアリナーゼは別の細胞にあるのですが、刻んだり、すり下ろしたりすると細胞が壊れて、アリシンが作られます。アリシンはビタミンB1と結びつくとアリチアミンという成分になります。ビタミンB1はチアミンという化学名でも呼ばれます。アリシンとチアミンが結びついたのでアリチアミンというわけです。

このアリチアミンという物質はビタミンB1よりも腸からの吸収がよいといわれています。そして、アリチアミンは血液中でアリシンとビタミンB1に分かれます。つまり、アリシンと一緒に摂ると、ビタミンB1を多く体内に取り込むことができるのです。ビタミンB1は糖質をエネルギーに換えるときに必要になるビタミンなので、アリシンと一緒に摂ったときにはエネルギーが多く発生するようになります。だから元気にもなり、糖質が効率よく使われるというメリットが得られるようになります。

日本人のご飯の消費量は年々減り、糖質の摂取量も減ってきているので、糖質をエネルギーに変えてくれるニンニクの必要性は弱まったようにも感じるかもしれませんが、糖質を効率よくエネルギーに変えてくれるパワーの源であるニンニクを見直すべきではないでしょうか。

小林晃大

特定非営利活動法人医療機関支援機構 特別顧問

小林晃大

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