健康お役立ち情報

2015/01/20

食べものの色の意味(1)色素の抗酸化力で体の酸化を防ごう

小林晃大

特定非営利活動法人医療機関支援機構 特別顧問

食べものの色の意味(1)色素の抗酸化力で体の酸化を防ごう

活性酸素は身体をサビさせ、老化を進めるものといわれます。活性酸素は細胞がエネルギーを作り出すときに発生する老廃物のようなもので、火で燃やしたときの燃えカスにたとえられることもあります。私たちの体の中では過度の運動や疲労、寝不足などで発生したり、紫外線を浴びることで発生するといわれています。

紫外線によって活性酸素が発生するのは植物も同じです。植物は紫外線を浴びることで光合成が起こり、それによってたんぱく質を合成し、エネルギーを作り出して成長します。植物にとって紫外線は大切なものですが、紫外線を浴びて活性酸素が多く発生し、細胞が破壊されていたのでは成長することができなくなります。そこで植物が生き延びるために備えた仕組みが、紫外線による活性酸素を消し去る働きがある抗酸化成分の色素です。紫外線を浴びると色素が多く発生して、内部に溜め込まれます。植物に溜め込まれる色素は紫外線が強いほど多くなり、濃くなる傾向があります。

太陽光が強い赤道に近い地域ほど植物の色は濃くなっています。たとえば、トマトやトウガラシ、ナスはペルー、レモンはインド、メロンはエジプトといったようにです。ワインやココアなどに含まれるポリフェノールに抗酸化作用があることは有名になりましたが、ポリフェノールは植物に含まれる褐色の色素で、これも日差しが強いところで育ったブドウやカカオ豆には多く含まれています。

他にも植物の色素の代表的なものとしてはフラボノイド、アントシアニン、カテキン、β‐カロテンなどがあげられます。これらの色素は、私たちの体の中に入ると、活性酸素によって壊されていきますが、そのときに体の中の活性酸素が消えていきます。色素の成分が多いほど野菜や果物は色鮮やかになっていきますが、色が濃いものほど活性酸素を多く消してくれるわけです。野菜や果物が自らを守るために溜め込んだ色素を、私たちが利用させてもらって、活性酸素に対抗しているというわけです。

野菜や果物の色素は、紫外線が強い夏の季節に育ったものに多く含まれていますが、夏以外の季節でも旬のものには多く色素が含まれています。旬のものは、ビタミンやミネラルも豊富に含まれています。ビタミンA・C・Eには活性酸素を消す抗酸化作用があります。また、ミネラルは体内にある抗酸化酵素の働きを高めるために必要になるので、野菜と果物を食べるときには、色とともに、旬のものを選ぶようにするべきです。

小林晃大

特定非営利活動法人医療機関支援機構 特別顧問

小林晃大

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