健康お役立ち情報

2014/05/29

日本人に適した食事の知恵シリーズ(2)

小林晃大

特定非営利活動法人医療機関支援機構 特別顧問

日本人に適した食事の知恵シリーズ(2)
栄養バランスを考えた食品のバランスは
歯の構造から考えれば簡単に見えてくる

 動物の歯は食べているものに合わせた形になっています。それが一番効率的に食べることができるからです。例えば、犬の歯は牙の犬歯と奥に少しだけ臼歯があります。これは肉類を主に食べるための構造となっています。草食動物の牛の歯は粗く切る前歯の門歯と臼歯でできています。これは食物繊維が多いものを食べるための構造です。それに対して雑食の人間の歯は、門歯は上下に4本ずつ、犬歯は2本ずつ、臼歯は20本ずつとなっています。門歯は野菜や果物を切るためと、肉や魚などを粗く食いちぎるためのものです。犬歯は肉や魚のための歯で、臼歯は穀類や豆類などをすり潰すための歯です。この歯のバランスで食べるのが人間に最も合っていると考えることができるわけです。

 しかし、それに合った食べ方をしている国民は、世界でも少ないようです。日本人の食事内容は世界の見本だという言われ方をされることがありますが、現在は残念ながら平均的には歯のバランスで食べているとはいえないと感じられます。歯のバランスで食べていたのは、昭和30年代後半から40年代の前半といわれています。 これは寿命が大きく伸びて世界トップクラスの長寿の国となり、しかも生活習慣病が少なかった時代 です。今は、それに比べると肉類が多くなり、もっと犬歯が必要な食品のバランスになっています。

 健康的な食品バランスというと、粗食をすすめる人がいます。粗食というのは、肉類や脂肪の摂取が少なく、穀類や野菜などが多かった戦前の食事を指す場合が多いようです。今から約70年前の終戦直後は粗食そのものの内容でしたが、日本人の平均寿命が50歳に達したのは昭和22年(1947年)のことです。この時代には生活習慣病が少なかった ということが粗食をすすめる根拠とされているようですが、粗食の時代には寿命が短かったことが忘れられがちです。粗食を食べることで目指しているのは健康長寿のはずです。

 戻すべきところは戦前の粗食の時代ではなく、不足していたものを補い、余分なものを食べてはいなかった時代です。まさに歯のバランスで食べていたといわれる昭和30年代後半から40年代の前半です。現在の食事の内容よりも、もう少し肉類を減らし、野菜、穀類、豆類を増やすようにするというのが、歯のバランスから考えた食事の内容といえます。

栄養バランスを考えた食品のバランスは歯の構造から考えれば簡単に見えてくる

小林晃大

特定非営利活動法人医療機関支援機構 特別顧問

小林晃大

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